【在外研究機関の案内】ハーバード大学ロースクールのヒューマンライツプログラム

ハーバード大学ロースクールのヒューマンライツプログラムでは、2017年夏からのvisiting fellow を募集しています。

日本からの積極的な応募を期待しているそうです。特別な費用は不要であり、共同の研究室の利用も可能と思われます。関心のある方は、以下のサイトをご覧ください。応募の締め切りは、2017年2月1日とあります。

http://us5.campaign-archive2.com/?u=45d1f3b4273f01f7c2a0e64cc&id=b92c346ca8&e=56558cbe0f

【海外における活動報告】2016年11月

2012年から2014年に在外研修に行っていたオックスフォード大学法学部とハーバード大学ロースクールにおける国際人権法関連のサイトを紹介します。

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オックスフォード大学法学部で人権法を担当するSandra Fredman教授の主催するOxford Human Rights Hub (OxHRH)  http://ohrh.law.ox.ac.uk/では、さまざまなイベントの案内や出版物やビデオなどに触れることができます。国連の移民の人権に関する特別報告者のFrancois Crepeau教授(McGill 大学)の報告など興味深いものでした。移民・難民問題に関心のある方は、3つの研究所がそれぞれ、ほぼ毎週セミナーを開催しています。

Centre on Migration, Policy, and Society (COMPAS) https://www.compas.ox.ac.uk/

Refugee Studies Centre (RSC) http://www.rsc.ox.ac.uk/

International Migration Institute (IMI)  http://www.imi.ox.ac.uk/

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自由権規約委員会のアメリカの委員を最近まで務めていたGerald L. Neuman 教授が所長を務めるHarvard Law School Human Rights Program  http://hrp.law.harvard.edu/ でも、たびたびセミナーが開かれます。ハーバードロースクールは、数年前から1年次に国際法か比較法を必須科目としています。移民・難民問題に関心のある方は、同じフロアーにあるHarvard Immigration and Refugee Clinical Program (HIRC)  https://harvardimmigrationclinic.wordpress.com/ では、常時、難民申請者などの相談にのっていて、盛んなクリニック活動の雰囲気が伝わってきます。難民の出身国情報サイトとして、http://www.refugeelegalaidinformation.org/も使っているとのことです。大学のあるケンブリッジは、サンクチュアリ―・シティとして、市の職員も警察も在留資格の有無を問いません。州によっては、非正規滞在の弁護士が何人も誕生しています。ピュリッツァー賞受賞後、非正規滞在であることを明かしたJose Antonio Vargasの講演と自伝的映画Documentedの上映がAmerican Immigration Lawyers Associationの年次大会でありました。

By 近藤敦(名城大学)

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国際交流に関する情報をお待ちしています。
kokusai@ihrla.org

1 これから外国で開催される国際会議等の情報(主催団体、テーマ、開催年月日、場所、サイト、申込み締切り、その他)、

2 参加した大会等の報告(①と同じ基礎情報、600字以内の内容紹介や感想など)

3 その他(海外における活動報告、海外文献紹介など)

【海外学会等報告】2016年4月自由権規約および社会権規約の採択50周年記念シンポジウム

2016年4月14-15日に、チューリッヒ大学と欧州国際法学会が共催した「自由権規約および社会権規約の採択50周年記念シンポジウム(Symposium on the 50th Anniversary of the Adoption of the ICCPR and the ICESCR)」が開催された。
本会議では、地域普遍的かつ事項包括的な国際文書である二つの国際人権規約に関して、過去から現在、そして未来を見通す俯瞰的視点から様々な論点が扱われた。

報告者:早稲田大学大学院 根岸陽太

自由権規約および社会権規約の採択50周年記念シンポジウム報告(PDF 全文)